みたま堂:新たな供養のかたち

みたま堂:新たな供養のかたち

葬式を知りたい

先生、『みたま堂』って、お墓とは違うんですか?なんか、たくさんのご遺骨を納められるって聞いたんですけど…。

お葬式専門家

そうだね、お墓とは少し違うね。『みたま堂』は、たくさんのご遺骨をまとめて納めておくための施設だよ。ドーム型の建物の中に、長期間納めておく場所と一時的に納めておく場所の両方があるんだ。

葬式を知りたい

長期間と一時的って、何が違うんですか?

お葬式専門家

長期間納めておく場所は、毎年抽選で決められるんだ。つまり、誰でも入れるわけじゃない。一時的な場所は、期限付きで納めておく場所で、その間に別のお墓を用意する必要があるんだよ。

みたま堂 とは。

『みたま堂』(または御霊堂)とは、お葬式やお法事に関係する言葉で、特徴的なドーム型の建物の中にお骨を納める場所のことです。この建物には、長い間お骨を納めておくための場所が5200基と、一時的にお骨を納めておく場所が7500体分あります。長い間お骨を納めておく場所は、毎年抽選で利用者が決まります。一時的に納めておく場所は、決められた条件を満たしていれば、予約の日に連絡することで利用できます。ただし、一時的に納めておく場合は、期限内に別のお墓などを建てて、お骨を移す必要があります。建物の中はすり鉢のような形をしていて、段々に納骨のための場所が作られています。

みたま堂とは

みたま堂とは

みたま堂とは、近年需要が高まっている屋内型の納骨施設です。ドーム型の印象的な建物の中に、数千基ものご遺骨を納めるスペースが設けられています。この施設の大きな特徴は、二種類の収容方法を用意している点です。一つは長期収容施設、もう一つは一時収容施設です。

長期収容施設は、限られたスペースのために毎年抽選が行われます。当選すれば、長期間にわたりご遺骨を安置できます。この施設は、お墓を建てる場所の確保が難しい方や、後継者がいらっしゃらない方などに選ばれています。また、管理が行き届いているため、墓地の清掃や管理の手間が省けることも大きな利点です。

一方、一時収容施設は、一定期間ご遺骨を預けることができるシステムです。期限までに新たにお墓を建てるなど、ご遺骨を移す必要はありますが、一時的な保管場所として利用できます。例えば、お墓の改葬や引っ越しなどで、一時的にご遺骨を安置する必要がある場合などに便利です。また、将来的に長期収容施設への移行を希望する方の仮安置場所としても活用されています。

このように二つの選択肢を用意することで、様々な事情を抱える人々にとって利用しやすい施設となっています。また、施設内部はすり鉢状の構造になっており、段々に設置された納骨壇は、厳かな雰囲気の中で故人を偲ぶことができます。近代的な設備と伝統的な雰囲気を兼ね備えた、新しい供養の形と言えるでしょう。みたま堂は、今後ますます需要が高まることが予想される、現代社会のニーズに合った施設です。

施設の種類 特徴 対象者
長期収容施設 長期間にわたりご遺骨を安置可能
毎年抽選
管理が行き届いている
お墓を建てる場所の確保が難しい方
後継者がいらっしゃらない方
一時収容施設 一定期間ご遺骨を預かり可能
期限までに新たにお墓を建てる、等が必要
長期収容施設への移行希望者の仮安置場所としても利用可
お墓の改葬や引っ越しなどで一時的にご遺骨を安置する必要がある方
将来的に長期収容施設への移行を希望する方

収容方法

収容方法

みたま堂では、大きく分けて二つの収容方法をご用意しております。一つは長期収容、もう一つは一時収容です。それぞれの特徴を詳しくご説明いたしますので、ご自身のご事情に合わせて最適な方法をお選びください。

まず、長期収容についてです。これは、文字通り長期間にわたってご遺骨をみたま堂にお預かりする収容方法です。お墓の建立が難しい、あるいは承継者がいないなど、様々な理由でご遺骨の安置場所にお困りの方にとって、長期的な安心を得られる一つの解決策となります。ただし、みたま堂の収容スペースには限りがあるため、毎年抽選を行っております。この抽選に当選された方のみが長期収容をご利用いただけますので、ご了承ください。

次に、一時収容についてご説明いたします。こちらは、一定期間、ご遺骨をお預かりする収容方法です。例えば、新しいお墓を建立する準備をしている間、一時的にご遺骨を安置する場所が必要となる場合がございます。そのような時に、一時収容をご利用いただければ、安心して準備を進めることができます。また、お墓の改葬や修復工事の際にも、一時的な安置場所としてご利用いただけます。ただし、一時収容には期限がございます。期限内に別途お墓をご準備いただくなど、期限後にはご遺骨を移していただく必要がありますので、ご注意ください。

このように、長期収容と一時収容はそれぞれ異なる特徴を持っております。長期的にご遺骨を安置したい場合は長期収容、一時的な安置場所をお探しの方は一時収容をご検討ください。それぞれの収容方法にはメリットとデメリットがございますので、ご自身の状況やご希望に合った方法をお選びいただくことが大切です。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

収容方法 説明 特徴 対象者
長期収容 長期間にわたってご遺骨をみたま堂にお預かりする
  • 収容スペースに限りがあるため、毎年抽選を行う
  • 当選者のみ利用可能
  • お墓の建立が難しい方
  • 承継者がいない方
  • ご遺骨の安置場所にお困りの方
一時収容 一定期間、ご遺骨をお預かりする
  • 期限あり。期限内に別途お墓をご準備いただく必要あり
  • 新しいお墓を建立する準備をしている方
  • お墓の改葬や修復工事の際、一時的な安置場所が必要な方

施設の特徴

施設の特徴

みたま堂は、他にはない独特な造りで、多くの方々に選ばれています。建物の外観は丸いドーム型をしており、その内部はすり鉢状に段差が設けられています。このすり鉢状の空間に、規則正しく納骨壇が配置されているのが、みたま堂の大きな特徴です。このような構造にすることで、限られた空間でありながらも、多くの故人様をお迎えすることができます。また、高い天井から柔らかな光が差し込み、静かで厳かな雰囲気を作り出しています。天井を見上げれば、まるで天に召された故人様に見守られているかのような感覚を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

みたま堂は、伝統的な雰囲気を保ちつつも、近代的な設備を兼ね備えています。ご遺族や参拝者の皆様が快適に過ごせるよう、館内は常に清潔に保たれており、空調設備も完備しています。また、ご高齢の方や車椅子をご利用の方にも安心して参拝いただけるよう、バリアフリー設計にも配慮しています。館内にはエレベーターやスロープが設置されており、段差を気にせずスムーズに移動できます。また、多目的トイレも完備しており、どなたでも安心してご利用いただけます。

みたま堂は、故人様を偲び、心静かに祈りを捧げるための特別な空間です。近代的な設備と落ち着いた雰囲気、そしてバリアフリー設計といった様々な配慮が施されたこの場所で、大切な故人様との思い出を振り返り、安らかな気持ちでお過ごしいただければ幸いです。

特徴 詳細
外観 丸いドーム型
内部構造 すり鉢状に段差が設けられ、規則正しく納骨壇が配置
雰囲気 高い天井から柔らかな光が差し込み、静かで厳か
設備 近代的設備、空調完備
バリアフリー エレベーター、スロープ、多目的トイレ完備

利用のメリット

利用のメリット

みたま堂をご利用いただくことで、従来のお墓と比べて様々な利点がございます。 まず第一に、お墓の管理にかかる手間を大幅に省くことができます。従来のお墓では、草むしりや清掃など、定期的なお手入れが必要不可欠です。ご高齢の方や遠方にお住まいの方にとっては、これらのお手入れは大きな負担となることも少なくありません。みたま堂のような屋内型の納骨施設であれば、施設側がこれらの管理を全て代行いたしますので、ご遺族様は安心して故人を偲ぶことに集中していただけます。

天候に左右されずにお参りできることも、みたま堂の大きな利点です。雨の日や風の強い日、また夏の暑い日や冬の寒い日でも、屋内の快適な環境で故人に想いを馳せることができます。お子様やお年寄りの方にも安心してご来館いただけます。さらに、多くの施設が駅に近いなど交通の便が良い場所に位置しているため、お墓参りの際の移動も容易です。お車をお持ちでない方や、遠方からのお客様にも便利にご利用いただけます。

また、みたま堂では、法要施設や休憩所などを併設している場合が多く、お墓参りと合わせて法要を行うことも可能です。一つの場所で全てが完結するため、移動の手間を省き、スムーズに式を進めることができます。さらに、バリアフリーに対応した施設も増えていますので、車椅子をご利用の方やお足元の不自由な方にも安心してご来館いただけます。みたま堂は、様々な方に配慮した、時代に合ったお墓の形と言えるでしょう。

項目 従来のお墓 みたま堂
管理 自身で管理(草むしり、清掃など) 施設が管理を代行
天候 天候に左右される 天候に左右されない(屋内)
交通 様々 駅近など交通至便
法要施設 別途手配が必要な場合が多い 併設されている場合が多い
バリアフリー 対応していない場合が多い 対応している場合が多い

今後の展望

今後の展望

近年、家族構成の変化や高齢化の進展に伴い、お墓の維持管理に関する課題が顕在化しています。従来の屋外にあるお墓は、草むしりや掃除などの管理に手間がかかるため、高齢者や遠方に住む家族にとって負担となる場合も少なくありません。また、少子化の影響で後継者がいない、あるいはいても管理が難しいといった状況も増えています。このような社会背景の中、屋内型の納骨施設であるみたま堂は、今後の需要の高まりが期待されます。

みたま堂は、天候に左右されずに快適にお参りできるという利点があります。屋内であるため、雨の日や風の強い日でも安心して参拝できます。また、バリアフリー設計が施されている施設も多く、高齢者や車椅子の方でも無理なく移動できます。さらに、管理は施設のスタッフが行うため、利用者は管理の手間を気にせずに故人を偲ぶことができます。これらの利便性の高さは、忙しい現代人にとって大きな魅力と言えるでしょう。

また、お墓の形態も多様化していくと考えられます。従来の一つの墓石を建てる形式だけでなく、個別の納骨壇や、家族単位で利用できる納骨室など、様々なスタイルが登場しています。みたま堂のような新しいスタイルの納骨施設は、このような多様なニーズに対応できる柔軟性を備えています。故人の遺志や家族の希望に合わせた供養の場を提供することで、人々の心に寄り添う存在となるでしょう。

みたま堂は時代の変化に対応した供養のかたちとして、今後ますます発展していくことが期待されます。利用者の多様なニーズに応えるサービスの提供を通じて、人々に選ばれる施設となるでしょう。みたま堂のような屋内型納骨施設は、これからの時代における供養のあり方を示す、重要な役割を担っていくと考えられます。

みたま堂のメリット 詳細
管理の手間軽減 草むしりや掃除などの管理は施設スタッフが行うため、利用者の負担が少ない。高齢者や遠方に住む家族にも適している。
天候に左右されない快適な参拝 屋内施設のため、雨天や強風時でも安心して参拝可能。バリアフリー設計で高齢者や車椅子利用者も安心。
多様なニーズへの対応 個別の納骨壇、家族単位の納骨室など、多様な形態のお墓を選択可能。故人の遺志や家族の希望に合わせた供養が可能。
時代の変化への対応 少子化や高齢化、家族構成の変化といった社会背景に対応した、現代的な供養の場を提供。

名称について

名称について

「みたま堂」とは、ご遺骨を安置し、お参りをするための屋内型の納骨施設です。この建物は「御霊堂(みたまどう)」とも書き表されます。「御霊(みたま)」という言葉は、神様の霊やご先祖様の霊魂を意味する古くからの言葉で、日本の心の世界において大切な意味を持っています。みたま堂という名前には、亡くなった方の霊魂を大切に弔う場所という意味が込められています。この名前からも、日本の古くからの精神文化を大切にする気持ちが感じられます。

みたま堂の中には、個別のお墓のような納骨壇が数多く設置されています。それぞれの納骨壇には、故人の名前や戒名、写真などが飾られ、故人をお偲びする場となっています。また、みたま堂内には、お参りのための椅子や机、焼香台などが用意されていることが一般的です。参拝者は、いつでも好きな時に訪れて、故人に手を合わせ、祈りを捧げることができます。

みたま堂は、従来のお墓とは異なる点もいくつかあります。まず、天候に左右されずにお参りできることが大きな利点です。屋内施設のため、雨や風、雪の日でも快適にお参りできます。また、バリアフリー設計がされていることが多く、高齢者や身体の不自由な方でも安心して利用できます。さらに、管理が行き届いているため、掃除や草むしりなどの手間もかかりません。

近年では、「みたま堂」以外にも、「納骨堂」や「永代供養墓」など、様々な名称の屋内型納骨施設が登場しています。これらの施設は、それぞれ特徴や提供しているサービスが異なります。例えば、お寺の境内に併設されている施設もあれば、民間企業が運営する施設もあります。また、永代にわたって供養をしてくれるプランを用意している施設もあります。そのため、事前にしっかりと情報収集を行い、それぞれの家庭の事情や考え方に合った施設を選ぶことが大切です。

項目 説明
名称 みたま堂(御霊堂)
意味 ご遺骨を安置し、お参りをするための屋内型の納骨施設。故人の霊魂を大切に弔う場所。
内部 個別の納骨壇、椅子、机、焼香台など。故人の名前、戒名、写真などを飾る。
メリット 天候に左右されない、バリアフリー設計、管理の手間がかからない。
類似施設 納骨堂、永代供養墓など。それぞれ特徴やサービスが異なる。
注意点 事前に情報収集を行い、家庭の事情や考え方に合った施設を選ぶ。