三七日法要の心得
葬式を知りたい
三七日って、亡くなってから21日目にすることですよね?具体的に何をすればいいのでしょうか?
お葬式専門家
はい、そうです。三七日は亡くなってから21日目に行う供養です。僧侶による読経は葬儀の時ですでに終わっているので、基本的にはご遺族だけで故人を偲び、冥福を祈ります。
葬式を知りたい
家族だけでいいんですね。服装はどうすればいいですか?お香典とかも必要ですか?
お葬式専門家
服装は遺族は喪服、親族の方は略式喪服が良いでしょう。お香典のような香料は地域によって考え方が違います。血縁関係や地縁関係に関わらず1万円が相場という地域もあれば、3千円程度、またはお線香だけで良いという地域もあります。目上の方に相談するのが良いでしょう。
三七日とは。
お葬式と法事に関する言葉、「三七日」について説明します。仏教では、人が亡くなってから四十九日間は「中陰」と呼ばれ、七日ごとに閻魔大王の裁きを受け、極楽浄土へ行けるかどうかの審判を受けるとされています。
初七日(七日目)には、故人が無事に三途の川を渡れるように祈ります。二七日(十四日目)には、故人が生前に行った生き物を殺す行いについての罪を軽くしてもらえるよう祈ります。三七日(二十一日目)には、故人の不倫などに関する罪を軽くしてもらえるよう祈ります。四七日(二十八日目)には、故人の言葉や行いについての罪を軽くしてもらえるよう祈ります。五七日(三十五日目)と六七日(四十二日目)には、故人のあらゆる悪い行いについての罪を軽くしてもらえるよう祈ります。そして七七日(四十九日目)には、極楽浄土へ行けるかどうかの最終的な判断が下されます。
三七日は、亡くなってから二十一日にあたる供養の日です。お坊さんによるお経を読むのは、お葬式の時の法事で済んでいるので、この時は家族だけで供養を行います。家族は喪服を、親族で法事に呼ばれた人は略式の喪服を着るのが良いでしょう。
三七日の法要も、七七日忌などと同じく、節目となる大切な法要の一つです。そのため、軽いお香や供え物で済ませるのは、法要を軽視している行為だと考えられています。七日ごとに故人が極楽浄土へ進めるよう、裁判官に対して弁護するのが遺族や故人と関係のある人の役目だと考えられており、お香の費用は血縁関係や地縁関係に関わらず、一人一万円が相場とされています。
ただし、この考え方は地域によって違い、お線香だけをあげれば良いという場合や、お香の費用が三千円程度の場合など、さまざまです。目上の人に相談して、供養に行くようにしましょう。
三七日の意味
人がこの世を去ってから四十九日間は、中陰(ちゅういん)と呼ばれ、あの世とこの世の狭間をさまよう期間だと考えられています。この四十九日間は七日ごとに区切られ、それぞれの日に故人の生前の行いが裁かれるという教えが仏教にはあります。この七日ごとの法要を中陰法要といい、初七日から始まり、二七日、三七日と続き、四十九日の満中陰で終わります。
三七日は、故人が亡くなってから二十一日目にあたります。中陰法要の中でも特に重要な意味を持つ日とされ、故人の迷いを晴らし、安らかな世界へ導くための大切な法要です。仏教の教えでは、人は生前、様々な罪を犯してしまうものですが、三七日は中でも故人の男女間の行いに関する罪を軽くしてもらうよう祈りを捧げる日とされています。
三七日の法要では、僧侶にお経を唱えてもらい、故人の冥福を祈ります。遺族や親しい人々が集まり、故人を偲びながら、共に過ごした日々を振り返る大切な機会でもあります。故人の好きだった食べ物や飲み物、花などを供え、あの世での幸せを願います。また、香を焚き、静かに手を合わせ、故人の霊を慰めます。
法要の後には、参列者で食事を共にすることが多いでしょう。これは、故人を偲び、共に悲しみを分かち合うとともに、生きている人々が繋がりを深める場でもあります。三七日の法要は、故人のためだけでなく、残された人々にとっても心の整理をつけ、前向きに生きていくための大切な節目となるのです。
項目 | 内容 |
---|---|
中陰 | 死後四十九日間、あの世とこの世の狭間をさまよう期間 |
中陰法要 | 七日ごとに故人の生前の行いが裁かれるという教えに基づき行われる法要。初七日から満中陰(四十九日)まで。 |
三七日 | 死後二十一日目。故人の迷いを晴らし、安らかな世界へ導くための大切な法要。特に男女間の行いに関する罪を軽くしてもらうよう祈りを捧げる。 |
三七日の法要内容 | 僧侶による読経、故人の好きだった食べ物や飲み物、花などを供える、香を焚き、静かに手を合わせる。 |
法要後の食事 | 参列者で食事を共にし、故人を偲び、悲しみを分かち合い、生きている人々が繋がりを深める。 |
三七日の意義 | 故人のためだけでなく、残された人々にとっても心の整理をつけ、前向きに生きていくための大切な節目。 |
三七日の実施時期
人が亡くなってから、七日ごとに営まれる追善供養は、初七日から始まり、満中陰にあたる四十九日の七七日まで続きます。この七日ごとの法要は、故人の冥福を祈る大切な儀式であり、あの世への旅路を支える意味を持ちます。三七日は、故人が亡くなってから二十一日目にあたる節目です。
仏教の教えでは、人は亡くなってから四十九日間、あの世とこの世をさまよい、生前の行いを審判されると考えられています。そして、七日ごとに閻魔大王による裁きを受け、その度に故人の罪が軽減されるよう、遺族は追善供養を行います。初七日は、故人の現世での行いを振り返り、二七日は故人の財産に関する罪を清める機会とされています。そして、三七日は、故人の邪淫の罪を軽減するために営まれる大切な法要です。
三七日の法要では、僧侶にお経を唱えていただき、故人の霊を慰め、あの世での安らかな暮らしを祈ります。また、遺族や親族が集まり、故人を偲びながら共に食事を囲むことで、故人の冥福を祈る心を一つにします。三七日は、故人が生前に犯した過ちを反省し、来世での精進を誓う機会でもあります。遺族は故人の霊前で、故人の犯した過ちを謝罪し、二度と同じ過ちを繰り返さないよう誓いを立てることで、故人の霊を慰め、安らかにあの世へと旅立てるように祈りを捧げます。
現代では、必ずしも二十一日目に法要を行うことが難しい場合もあります。そのような時は、前後の週末や都合の良い日にちを選んで執り行うことも一般的となっています。大切なのは、故人の冥福を祈る気持ちであり、形式にとらわれすぎることなく、遺族が無理なく行える範囲で故人を偲ぶことが重要です。
法要 | 時期 | 意味 | 現代における対応 |
---|---|---|---|
初七日~七七日 | 故人没後7日ごと、四十九日まで | 故人の冥福を祈り、あの世への旅路を支える。閻魔大王の裁きを受け、故人の罪が軽減されるように遺族が追善供養を行う。 | – |
三七日 | 故人没後21日目 | 故人の邪淫の罪を軽減するための法要。僧侶にお経を唱えてもらい、故人の霊を慰め、あの世での安らかな暮らしを祈る。遺族は故人の過ちを謝罪し、二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓う。 | 必ずしも21日目に執り行う必要はなく、前後の週末や都合の良い日に変更可能。 |
三七日の服装
三十七日の法要、つまり三七日とは、仏教の教えに基づき、亡くなられた日から数えて三十七日目に行われる追善供養のことです。この日に故人の霊を供養し、冥福を祈ります。大切な儀式であるからこそ、参列する際の服装には気を配る必要があります。
遺族の場合、基本的には喪服を着用します。喪服とは、深い悲しみを表す正礼装で、一般的には黒無地の和服か洋服です。男性の場合は黒のモーニングコートやブラックスーツ、女性の場合は黒無地のワンピースやアンサンブルスーツなどが該当します。
親族や故人と親しかった友人の場合は、略式喪服でも構いません。略式喪服とは、喪服ほど格式張らないながらも、故人を偲び、敬意を表す服装です。具体的には、黒や紺、グレーなど落ち着いた色合いのスーツやワンピースが挙げられます。男性の場合はダークスーツに白か淡い色のシャツ、黒のネクタイを合わせるのが一般的です。女性の場合は、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色のワンピースやスーツに、黒のストッキングを着用します。華美な装飾品は避け、シンプルなものを選びましょう。
平服でと案内を受けている場合でも、派手な色や柄の服は避け、落ち着いた色の服装を選びましょう。例えば、黒や紺、グレーなどの無地の服が適切です。また、殺生を連想させる毛皮や革製品も避けるべきです。アクセサリーも控えめにするのが望ましいです。
迷った場合は、喪主や親族に相談するのが一番確実です。故人との関係性や地域の慣習なども考慮して、適切な服装を選びましょう。服装に気を配ることで、故人を偲び、遺族に寄り添う気持ちを表すことができます。三七日は故人の冥福を祈る大切な法要ですので、失礼のないよう、服装のマナーを守って参列することが大切です。
関係 | 服装 | 詳細 |
---|---|---|
遺族 | 喪服 | 黒無地の和服か洋服(男性:モーニング、ブラックスーツ、女性:黒ワンピース、アンサンブルスーツなど) |
親族・親しい友人 | 略式喪服 | 黒、紺、グレーなど落ち着いた色のスーツやワンピース(男性:ダークスーツに白か淡い色のシャツ、黒ネクタイ、女性:黒、紺、グレーなどのワンピースやスーツに黒ストッキング) |
平服指定の場合 | 落ち着いた色の服装 | 黒、紺、グレーなどの無地の服(毛皮、革製品、華美な装飾品は避ける) |
迷った場合 | 喪主や親族に相談 |
三七日の香料
三十七日は、仏教において故人の死後三十七日目に行われる重要な法要です。この日に、参列者は故人の霊を慰め、冥福を祈るためにお香料を包みます。お香料の金額は、地域や家の慣習、故人との関係性によって大きく変わるため、一概にいくらとは言えません。
一般的には、血縁関係の深い親族は高額になり、友人や知人、仕事関係の方などはそれよりも低い金額となります。目安として、親族の場合は一万円から三万円、友人や知人、仕事関係の方の場合は五千円から一万円程度が相場とされています。ただし、地域によっては三千円や五千円といった金額で済ませる場合もあります。
お香料の金額に迷う場合は、同じ地域に住む親族や年長者に相談するのが良いでしょう。また、葬儀社に問い合わせるのも一つの方法です。周りの人に尋ねることで、地域や家の慣習に合った適切な金額を知ることができます。故人との関係性も考慮しながら、無理のない範囲で包むことが大切です。
お香料は、故人の霊前で焚くお香の費用として納めるものです。金額の多寡よりも、故人を偲び、冥福を祈る気持ちが大切です。お香料を包む際には、袱紗(ふくさ)に包み、表書きを「御香典」または「御香料」と書き、名前を記します。袱紗の色は、落ち着いた紫色やえんじ色、緑色などが一般的です。濃い色の水引をかけ、結び切りかあわじ結びを選びます。お香典袋の選び方や書き方にも気を配り、故人への敬意を表しましょう。
三十七日は、故人の冥福を祈るとともに、遺族を支える大切な機会です。故人への思いを込めて、心を込めて参列しましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
三十七日 | 仏教において故人の死後37日目に行われる重要な法要。故人の霊を慰め、冥福を祈るためにお香料を包む。 |
お香料の金額 | 地域や家の慣習、故人との関係性によって変わる。 – 血縁関係の深い親族:高額(目安:1万円~3万円) – 友人・知人・仕事関係:低額(目安:5千円~1万円) – 地域によっては3千円や5千円の場合も。 |
金額に迷う場合 | 同じ地域に住む親族や年長者、または葬儀社に相談。 |
お香料の意味 | 故人の霊前で焚くお香の費用として納めるもの。金額よりも故人を偲び、冥福を祈る気持ちが大切。 |
お香料の包み方 | 袱紗(ふくさ)に包み、表書きを「御香典」または「御香料」と書き、名前を記す。袱紗の色は、落ち着いた紫色やえんじ色、緑色などが一般的。濃い色の水引をかけ、結び切りかあわじ結びを選ぶ。 |
三十七日の意義 | 故人の冥福を祈るとともに、遺族を支える大切な機会。 |
三七日の供物
三十七日の法要は、故人が亡くなってから三十七日目に行われる重要な追悼の儀式です。この日に故人の霊前に供える品々、すなわち供物は、地域や家の習慣、そして故人の好きだったものなどを考慮して用意します。
まず、故人が生前好んで食べていたものや飲み物を供えることは、故人を偲び、在りし日の姿を思い出す大切な機会となります。たとえば、お酒が好きだった方には日本酒やビール、甘いものが好きだった方には菓子や果物などを供えます。故人が好きだったものを供えることで、まるで一緒に食事をしているような温かい気持ちになり、故人の霊も喜んでくれることでしょう。
また、故人の霊を慰めるためにお花を供えることも一般的です。故人が好きだった花はもちろん、白菊やユリなどの白い花は、清らかで神聖なイメージを持つため、法要にふさわしいとされています。
さらに、参列者に配るお菓子なども用意することがあります。これは、故人の冥福を祈る気持ちと、参列者へのおもてなしの心を伝える意味があります。個包装されたお菓子や日持ちのする焼き菓子などが選ばれることが多く、故人の好きだったお菓子を選ぶ場合もあります。
供物は、故人への想いを形にする大切なものです。高価なものでなくても、心を込めて用意することで、故人もきっと喜んでくれるはずです。そして、法要を通して、故人の霊を慰め、冥福を祈る気持ちを新たにすることができます。
三十七日の法要は、故人の霊を慰め、冥福を祈る大切な機会です。供物を通して故人への想いを伝え、安らかな眠りを祈念しましょう。
項目 | 詳細 |
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三十七日の法要 | 故人が亡くなってから三十七日目に行われる重要な追悼の儀式 |
供物 | 故人の霊前に供える品々。地域や家の習慣、故人の好きだったものを考慮して用意する。 |
供物の種類 |
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供物の意味 | 故人への想いを形にするもの。高価なものでなくても、心を込めて用意することが大切。 |
法要の意味 | 故人の霊を慰め、冥福を祈る大切な機会。 |
三七日の読経
三十七日、つまり二十一日目の法要は、故人が亡くなってから最初の節目となる大切な法事です。この「三七日」とは、仏教の教えに基づき、亡くなった日から数えて七日ごとに追善供養を行う七回の忌日のうちの五回目にあたります。
三七日の法要は、一般的には親族だけで集まり、故人の冥福を祈る簡素な形で行われます。葬儀・告別式とは異なり、改めて僧侶に読経を依頼することは通常ありません。既に葬儀の際に読経が行われているため、三七日では改めて読経を必要としないからです。
読経がない分、故人と生前に過ごした時間や思い出を語り合い、共に笑ったり、時には涙を流したりするなど、故人との絆を改めて感じることができる貴重な機会となります。また、故人への感謝の気持ちや、生前に伝えられなかった言葉を伝える場としても大切な時間と言えるでしょう。
三七日の法要は、盛大なお供え物や形式張った儀式を行うよりも、静かに故人を偲び、安らかな眠りを祈ることに重きを置きます。賑やかな宴ではなく、穏やかな雰囲気の中で、故人の好きだった食べ物や飲み物などを用意し、故人がまるでそこにいるかのように語りかけることで、故人の魂はきっと慰められるでしょう。
故人の霊は、この世を去ってから四十九日(七七日)の間、あの世とこの世を彷徨っているとされています。三七日は、その途中の節目であり、故人の霊が穏やかにあの世へと旅立てるよう、心静かに見送る大切な機会と言えるでしょう。
三七日の法要は、必ずしも二十一日目に行わなければならないわけではなく、都合に合わせて日をずらすことも可能です。親族間でよく相談し、無理のない範囲で執り行うことが大切です。
項目 | 内容 |
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意味 | 故人が亡くなってから最初の節目となる大切な法事。仏教の教えに基づき、亡くなった日から数えて七日ごとに追善供養を行う七回の忌日のうちの五回目。 |
形式 | 一般的には親族だけで集まり、故人の冥福を祈る簡素な形で行われる。葬儀・告別式とは異なり、改めて僧侶に読経を依頼することは通常なく、故人と生前に過ごした時間や思い出を語り合う。 |
目的 | 故人への感謝の気持ちや、生前に伝えられなかった言葉を伝える場。静かに故人を偲び、安らかな眠りを祈る。 |
時期 | 必ずしも二十一日目に行わなければならないわけではなく、都合に合わせて日をずらすことも可能。 |
その他 | 故人の霊は、この世を去ってから四十九日(七七日)の間、あの世とこの世を彷徨っているとされ、三七日はその途中の節目。 |