霊園のインターロッキングとは?
インターロッキングとは、敷石や煉瓦を組み合わせて舗装する工法のことです。コンクリートを流し込んで固める舗装とは違い、石と石の間に隙間を設けることで、雨水を地面にしみ込ませる効果があります。この隙間は目地と呼ばれ、水たまりができにくく、歩きやすい環境を作る上で重要な役割を果たします。インターロッキングの大きな特徴の一つは、それぞれの石が互いに噛み合うように配置されていることです。まるでパズルのピースのように組み合わさることで、荷重が分散され、舗装全体の耐久性を高めます。そのため、人が歩く場所だけでなく、車が通る場所にも利用できます。霊園では、参道や駐車場などにインターロッキングが用いられることが多く、景観への配慮も可能です。石の色や形、組み合わせ方を変えることで、落ち着いた雰囲気を演出し、故人を偲ぶ場にふさわしい静謐な空間を作り出せます。和風庭園のような趣のある場所にも、洋風の庭園にも、様々な雰囲気に合わせることが可能です。近年、環境問題への意識の高まりから、雨水を地面に戻す透水性舗装が注目を集めています。インターロッキングは、この透水性舗装の代表的な工法として広く採用されています。雨水を地面にしみ込ませることで、都市のヒートアイランド現象の緩和や、地下水の涵養にも貢献し、自然環境の保全に役立ちます。また、保水効果により、植物の生育にも良い影響を与えます。