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葬式後

想いを込める骨つぼ選び

ご遺骨を納める骨つぼは、故人にとって最後の住まいとなる大切な器です。かつては白い磁器でできた簡素なものが多かった骨つぼですが、近年は様々な材料や形をしたものが作られるようになり、故人の人となりを表したり、遺族の気持ちを込めたりできるようになりました。故人の好きだった色や趣味、生前の思い出を思い起こさせる模様など、数ある選択肢の中から選ぶことができます。たとえば、生前に山登りが好きだった故人のためには、山の絵が描かれた骨つぼを選ぶことができますし、華やかなものが好きだった故人のためには、美しい花柄をあしらった骨つぼを選ぶこともできます。また、落ち着いた風情が好きな故人のためには、木でできた温かみのある骨つぼを選ぶのも良いでしょう。家族が共に過ごす最後の時間だからこそ、故人にふさわしいものを時間をかけて選びたいものです。インターネットや仏具店などで様々な骨つぼを見比べ、故人の好きだったものや、一緒に過ごした日々を思い出しながら選ぶのも良いでしょう。骨つぼを選ぶということは、故人に感謝の思いを伝える最後の機会とも言えます。故人の人生を表すような特別な骨つぼを見つけることで、より深い祈りとともに故人を偲び、心安らかに眠ってくれるよう祈ることができるでしょう。故人の霊魂が安らかな眠りにつけるよう、心を込めて骨つぼを選びましょう。
墓石

デザイン墓:個性を表現する新しいお墓の形

昔ながらのお墓といえば、和式や洋式の決まった形をした墓石がほとんどでした。家名を刻み、家単位で使うのが当たり前で、代々受け継がれていくのが当然とされていました。しかし、近頃は家族の形や人々の価値観も変わり、お墓に対する考え方にも変化が表れています。従来の型にはまらない、故人の人となりや遺族の気持ちを表現できるお墓として注目されているのが、デザイン墓石です。デザイン墓石は、形や材料、装飾などを自由に選んで、世界にたった一つしかない、オリジナルのお墓を建てることができます。趣味や仕事、好きだったものなどを形にすることで、より深く故人を偲ぶ場を作り出すことができるでしょう。従来のお墓は、家単位で管理・継承していくことが前提でしたが、少子高齢化や核家族化の影響で、後継者がいない、あるいは遠方に住んでいるといったケースも増えています。その結果、お墓の管理が難しくなり、無縁仏になってしまうことも少なくありません。このような問題に対し、デザイン墓石の中には、永代供養墓や納骨堂といった形で、管理の負担を軽減できるものもあります。また、デザイン墓石は、故人の個性を表現することに重点を置いているため、遺影や好きだったものを納められるスペースが設けられている場合もあり、従来のお墓よりも故人の思い出を色濃く残せる点が特徴です。お墓は、亡くなった方を偲び、その記憶を後世に伝える大切な場所です。デザイン墓石は、従来のお墓とは異なる新しい選択肢として、多様化する現代のニーズに応えるものと言えるでしょう。時代とともに変化する価値観や家族のあり方に合わせて、お墓の形も変わりつつあります。