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終活

新しいつながり、墓友とは?

近年、『終活』という言葉が広く知られるようになり、人生の締めくくりについて前向きに考える人が増えています。人生の終わり方を自ら決めるという考え方が広まる中で、『墓友』という新しい人間関係の形も生まれています。墓友とは、お墓を共有する友人や親しい間柄の夫婦のことです。従来、お墓は家単位で代々受け継いでいくものでした。しかし、少子高齢化や核家族化が進み、お墓を守っていくことが難しくなっているという現状があります。子どもがいない、あるいは遠方に住んでいるなどの理由でお墓の管理を任せられる人がいないという場合も少なくありません。このような背景から、友人や親しい人たちと一緒にお墓に入り、互いに助け合いながら管理していくという考え方が注目を集めています。血のつながった親族ではなく、同じ価値観や趣味を持つ仲間と人生最後の場所を共有するというのは、現代社会ならではの新しい人間関係の形と言えるでしょう。墓友がいるということは、人生の最期を共にできる仲間がいるという安心感につながります。また、お墓参りを一緒に行くことで、一人でお墓参りをする寂しさを感じることなく、互いに心の支えにもなります。さらに、墓友という関係性は、高齢化社会における孤独や孤立を防ぐ一つの方法とも言えるでしょう。定期的に集まって話し合ったり、お墓参りをしたりすることで、人とのつながりを維持し、心の健康を保つことにも役立ちます。墓友は、単にお墓を共有するだけでなく、互いに支え合い、人生を豊かにするための新しい人間関係と言えるでしょう。