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葬式準備

棺桶のあれこれ:葬儀の要

棺桶とは、亡くなった方のお身体を納め、葬儀や火葬を行う際に用いる大切な入れ物です。 人は最期に、この棺桶に身を委ねることになります。ちょうど人が一人ゆったりと入れる大きさの箱型で、古くは石や土器なども用いられていましたが、現在では主に木材で作られています。日本では火葬が主流のため、棺桶の多くは火葬に適した燃えやすい木材で作られています。 桐や杉などの国産材のほか、輸入材も使用されます。木材の種類によって木目や色合い、香りも異なり、故人の好みに合わせた選択も可能です。また、最近では環境への負担を軽減するため、再生可能な材料を用いたり、燃焼時に有害物質が発生しにくい素材で作られたエコ棺桶も増えてきています。例えば、特殊な加工を施した段ボール製の棺桶などは、環境への優しさだけでなく、価格面でもメリットがあります。棺桶は、故人にとって最後の安らぎの場所となる大切なものです。 そのため、葬儀全体において重要な役割を担っています。故人の体格や好みに合わせ、適切な大きさや材質、装飾を選ぶことが大切です。棺桶の中には、故人の愛用品や思い出の品を納めることもできます。故人の好きだった花や手紙、写真などを添えることで、最期の旅立ちを彩り、故人の尊厳を守り、安らかに眠りにつくことができるよう心を込めて送り出すことができます。 棺桶選びは、故人への想いを形にする大切な機会と言えるでしょう。葬儀社とよく相談し、故人にふさわしい棺桶を選び、心温まる最後のお別れを演出しましょう。
墓石

墓石の切数について

お墓を建てる際に、墓石の大きさを知ることは大切なことです。墓石の大きさを表す際に「切数(せきすう)」という言葉がよく使われます。これは、石材業界で使われる特別な単位で、普段の生活ではあまり耳にすることはありません。切数は、墓石の体積を表す単位です。1尺×1尺×1尺の大きさを1切(才)と数えます。ここで、1尺は約30センチメートルですので、1切は約30センチメートル×30センチメートル×30センチメートルの立方体の体積と同じになります。つまり、牛乳パック約27個分くらいの大きさです。この切数を使うことで、墓石の大きさを簡単に伝えることができます。例えば、3切の墓石といえば、約30センチメートル×30センチメートル×90センチメートルの体積を持つ墓石のことだと分かります。しかし、注意しなければならないのは、切数はあくまで体積を表す単位であるということです。石の種類によって、同じ大きさでも重さが違う場合があります。例えば、同じ3切の墓石でも、軽い石で作ったものと重い石で作ったものとでは、ずっしりと感じる重さが違ってきます。これは、石の種類によって密度が違うからです。密度の高い石は、同じ大きさでも重くなります。そのため、お墓を選ぶ際には、切数だけで判断するのではなく、実際にどのくらいの重さになるのか、どんな種類の石なのかを確認することが大切です。石材店の方に相談すれば、それぞれの石の特徴や重さについて詳しく教えてもらえます。じっくりと話を聞いて、ご自身に合った墓石を選びましょう。