初月忌

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法事

月忌と法要の基礎知識

月忌とは、亡くなった方の命日が含まれる月の同じ日に、その方を偲び、冥福を祈る行事です。例えば、3月15日に亡くなった方の場合は、毎月15日が月忌となります。これは一般的に「月命日」や「命日」とも呼ばれ、古くから日本で大切にされてきた風習です。月忌は、単に故人の死を悲しむだけでなく、生前お世話になった感謝の気持ちを改めて心に刻む機会でもあります。私たちは日々の生活に追われる中で、大切な人を亡くした悲しみや、その方との思い出を忘れがちになってしまいます。しかし、毎月巡ってくる月忌という節目を迎えることで、故人との繋がりを再び強く意識できるのです。まるで故人が私たちの傍にいてくれるかのように感じ、温かい気持ちを取り戻すことができるでしょう。また、月忌は、家族や親族が集まる機会でもあります。共に故人の思い出を語り合い、共に食事をすることで、自然と心が通い合い、家族の絆を深めることができます。近年は核家族化が進み、親族同士の関わりが希薄になっていると言われますが、月忌はそうした繋がりを保つための貴重な機会となります。月忌は、故人の冥福を祈ると同時に、残された人たちが繋がりを深め、支え合うためにも重要な役割を果たしています。忙しい毎日の中でも、月忌を大切にすることで、故人への感謝の気持ちを忘れず、周りの人たちとの絆を育むことができるでしょう。