回し焼香

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法事

回し香炉:大切な人との別れを円滑に

回し香炉とは、回し焼香とも呼ばれる、焼香台を使わずに焼香を行う方法です。焼香に必要な道具一式を盆に載せて、参列者一人ひとりが順番に焼香を行い、隣の人へと盆を回していきます。この回し香炉は、場所が限られている時や、参列者が多い場合に特に役立ちます。 例えば、自宅でお葬式を行う際や、多くの親族や知人が集まる法事などでよく用いられます。会場が狭くて焼香台を設置するスペースが確保できない場合や、焼香台を設けても長蛇の列ができてしまうような大人数の葬儀・法事では、回し香炉を使うことで滞りなく焼香を進めることができます。回し香炉を使う際の手順は、まず、盆の上に香炉、抹香、香炭(または線香)、香匙を置きます。火のついた香炭や線香は、香炉の灰の中に埋めておきます。そして、会葬者には、軽く一礼してから盆を受け取り、香炉の前に座ります。抹香を香匙でひとつまみ程度拾い上げ、静かに香炉に落とします。その後、再び一礼をして、隣の人へ盆を回します。合掌するタイミングは、抹香を落とす前でも後でも、どちらでも構いません。回し香炉を使うことで、焼香台を設置・撤去する手間が省けるだけでなく、参列者全員が平等に焼香できるという利点もあります。 また、一人ずつ焼香台に進んでいく必要がないため、焼香にかかる時間を大幅に短縮できます。特に高齢者や足の不自由な方がいる場合は、焼香台まで移動する負担を軽減できるため、回し香炉はより適した方法と言えるでしょう。回し香炉を用いる際は、香炉を落とさないよう丁寧に扱うこと、そして、静かに焼香を行うことが大切です。周囲の人への配慮を忘れずに、故人を偲ぶ気持ちを大切に焼香を行いましょう。
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回し香炉:大人数の法要でスムーズな焼香

回し香炉とは、会葬者一人ひとりに香炉を順番に回して焼香を行う方法です。回し焼香とも呼ばれます。焼香台を設置する場所の確保が難しい場合や、焼香台まで移動することが困難な参列者がいる場合などに用いられます。回し香炉を使う場面としては、例えば、多くの弔問客で賑わう回忌法要などが挙げられます。会場の都合で焼香台を設置することが難しい場合や、高齢の方や足の不自由な方が多く参列される場合などには、この回し香炉が役立ちます。お盆の上に香炉と細かくしたお香を乗せ、参列者一人ひとりに順番に回していきます。香炉を受け取った参列者は、その場で焼香を行い、次の人に香炉を回していきます。焼香の手順自体は、焼香台で行う場合とほぼ同じです。まず、軽く頭を下げて一礼します。その後、自分の信仰する宗派の作法に沿った回数、あるいは周りの人に合わせた回数で焼香を行います。具体的には、右手の親指、人差し指、中指の三本で少量のお香をつまみ、香炉の上で静かに落とします。これを数回繰り返します。宗派によっては、お香をつまんだ手を額のあたりまで上げてから落とす作法もあります。回数が分からない場合は、周りの人の焼香の様子を参考にしたり、葬儀場係員に尋ねたりすると良いでしょう。回し香炉を用いる際は、香炉やお盆を落とさないように注意深く扱い、周りの人と協力してスムーズに回していくことが大切です。また、焼香中は静かに故人を偲び、落ち着いた雰囲気を保つように心がけましょう。