墓石魂抜き

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墓石

閉眼供養:お墓の引越しと魂の送り出し

閉眼供養とは、お墓を移したり、修理したり、建て替えたりする際に、一番最初に行う大切な儀式です。お墓に宿る故人の魂を、丁重に見送る意味が込められています。「魂抜き」「抜魂式」「性根抜き」など、地域によって呼び名は様々ですが、いずれも故人の魂を墓石から出す儀式を指します。この儀式は、単なる作業ではありません。故人に敬意と感謝の気持ちを伝える神聖な行為として、古くから大切に受け継がれてきました。ご遺骨を動かす前に、故人の魂を慰め、新しい場所への穏やかな旅立ちを祈る、いわば心の儀式と言えるでしょう。閉眼供養は、僧侶に読経してもらい、焼香を行うのが一般的です。お墓に供え物をする場合もあり、故人の好物や季節の花などを用意します。費用は、お寺や地域によって異なりますが、数万円程度が相場です。僧侶への謝礼であるお布施も忘れず用意しましょう。閉眼供養は、必ず行わなければならないものではありませんが、故人を敬い、大切に思う気持ちを表す大切な機会です。お墓の引越しや改修の際には、閉眼供養を行うことで、故人の魂を安らかに見送り、新たな場所での平穏を祈ることができるでしょう。また、残された家族にとっても、故人との別れを改めて実感し、心を整理する大切な時間となるでしょう。閉眼供養を行うことで、故人の霊を敬い、感謝の思いを伝え、そして、新たな門出を祝福する、そういった心の在り方を示すことができるのです。