御霊代

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葬式後

霊璽:故人の魂を祀る場所

霊璽(れいじ)とは、故人の魂が宿ると信じられている大切な品です。ちょうど仏教のお位牌のような役割を担っています。霊璽の中には、故人の諡名(おくりな)が記されたものが納められています。諡名とは、故人の生前の行いや人柄をたたえて、死後に贈られる名前のことです。仏教の戒名とよく似たものと考えて良いでしょう。霊璽は、御霊代(みたましろ)とも呼ばれ、故人の霊魂そのものを表すものとして大切に扱われます。神道では、五十日祭をもって喪明けとなりますが、この五十日祭を終えると、霊璽を御霊舎(みたまや)と呼ばれる神棚に祀るのが一般的です。御霊舎は、仏教でいうところの仏壇にあたり、家庭において神様やご先祖様の霊を祀るための場所です。霊璽を御霊舎に安置することで、いつも故人の魂を身近に感じ、追悼の気持ちを表すことができるのです。また、霊璽を祀ることは、子孫が故人の遺志を受け継ぎ、その生き方を大切にしていくという意味も込められていると考えられています。たとえば、故人が生前、周りの人たちを大切にしていたならば、子孫もその教えを受け継ぎ、周りの人たちを大切にする生き方をしていく、といった具合です。このように、霊璽は故人と子孫を結びつける大切な橋渡し役と言えるでしょう。霊璽は、故人の魂を象徴するものとして、丁重に扱わなければなりません。みだりに動かしたり、汚したりしないよう、常に清浄な場所に安置し、大切に保管することが重要です。故人を偲び、感謝の気持ちを込めて、毎日拝礼するようにしましょう。