
葬儀における数珠の役割と意味
数珠は、仏教徒にとって欠かせない大切な道具です。お祈りの際に、唱えたお念仏の回数を数えるために使われます。小さな玉が糸で繋がって輪の形になっており、輪は命の終わりがないことを、繋ぐ糸は仏様との繋がりを表していると言われています。数珠の玉は、木や石、ガラスなど様々な材料で作られています。落ち着いた色合いのものが多いですが、宗派によって形や玉の数、房の色などが細かく決まっているため、注意が必要です。例えば、真言宗では百八個の玉から成る数珠が一般的ですが、浄土真宗では二連の数珠を用います。どの宗派でも共通しているのは、数珠は単なる数を数える道具ではなく、仏様と心を通わせるための大切な法具として扱われているという点です。手に数珠を持つことで、心静かに祈りに集中することができます。また、葬儀や法事の際には、故人を偲び、冥福を祈る気持ちを表す意味でも用いられます。故人との繋がりを感じ、悲しみを乗り越える助けとなるとも言われています。数珠は、仏様との繋がりを深め、心を穏やかに保つための大切な相棒と言えるでしょう。葬儀や法事など、特別な場面だけでなく、日々の暮らしの中でも、心を落ち着かせたい時などに、数珠を手に持ち、静かに祈りを捧げる時間を持つのも良いでしょう。