修正会:新年の悪事を祓い希望を祈る法要
修正会は、毎年一月一日から七日までの間に行われる仏教の法要です。この期間は、新しい年を迎えるにあたって、前年の罪や穢れを祓い清め、新たな気持ちで一年を過ごすための大切な期間とされています。修正会は寺院で行われ、僧侶が読経や祈祷を行います。参拝者は静かに手を合わせ、一年の安穏と幸福を祈ります。読経の内容は、主に仏の教えを説き、人々の心に安らぎを与えるものです。また、祈祷では、個々の願い事や、世界平和、五穀豊穣などを祈願します。一月一日から七日間という期間は、中国の古い風習である七日を一つの区切りとする考え方に基づいています。この七日間には、様々な行事が行われていました。その中で、仏教行事として修正会が定着し、今日まで受け継がれています。修正会は、単に過去の過ちを悔いるだけでなく、未来への希望を祈る場でもあります。新たな目標を立て、その達成を祈願する人も多く、新年の門出を祝う大切な行事として広く親しまれています。年の初めに心を清め、新たな気持ちで一年をスタートするための良い機会となるでしょう。また、家族や友人と共に参拝し、共に新たな年の幸せを祈ることで、絆を深める機会にもなります。近年では、修正会の期間中、寺院によっては特別な催し物が行われるところもあります。例えば、書初めや、除夜の鐘をつく体験など、地域によって様々な行事が行われています。興味のある方は、近くの寺院に問い合わせてみると良いでしょう。