石灯籠

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墓石

雪見灯籠:和の趣を添える墓石

雪見灯籠は、日本の庭園に古くから置かれている、風情ある灯籠の一種です。その名前が示す通り、雪景色の中でより一層その美しさが引き立ちます。冬の静けさの中に、柔らかな灯りを灯す雪見灯籠は、見る人の心を温かく包み込んでくれるでしょう。雪見灯籠の特徴は、何と言ってもその低い背丈と、傘のように大きく広がった笠にあります。これは、雪が降り積もった際に、その重みで灯籠が壊れてしまわないようにという、先人の知恵が込められた工夫です。深い雪に覆われた庭でも、灯籠の火が雪で消えてしまわないように、笠の部分が大きく作られています。また、雪の白さと灯籠の落ち着いた色合いの組み合わせは、静かで趣のある景色を生み出し、見る人の心を癒してくれます。まるで水墨画のような、淡く美しい情景が広がります。近年では、この雪見灯籠を墓石として用いる例も見られます。雪見灯籠の柔らかな灯りは、故人の安らぎの場を優しく照らし、訪れる人々に静かな慰めを与えてくれます。故人を偲び、静かに祈りを捧げる場に、雪見灯籠の温かな灯りは、まさにふさわしいと言えるでしょう。落ち着いた雰囲気と、どこか懐かしさを感じさせる雪見灯籠は、時代を超えて愛され続ける、日本の伝統美の一つと言えるでしょう。
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春日灯明:墓石の伝統と意味

灯籠は、古くから日本で夜を照らす道具として使われてきました。漢字で「灯籠」と書くように、「灯」は「燈」とも書き、明るさを表し、夜道を照らす意味を持っています。「籠」は囲うという意味で、その名の通り、中の火を囲う造りになっています。これによって、風などで火が消えないように工夫されているのです。灯籠には、灯台のように動かすことのできない据え置き型と、手に持って移動できる携帯型の二種類があります。据え置き型の灯籠の中でも、石灯籠は傘や囲いの部分が全て石で造られています。そのため、屋外に設置しても風雨に耐えることができ、長い間使っても壊れにくいという特徴があります。石灯籠は、お墓に設置されることも多く、特にお盆の時期には墓石に飾られることから、盆灯籠とも呼ばれています。ご先祖様は、お盆の時期にあの世からこの世に戻ってくると信じられており、灯籠の火を目印にして迷わずに帰ってこられるようにと、墓前に飾られます。そのため、お盆には欠かせないものとなっています。灯籠の柔らかな光は、ご先祖様を温かく迎え入れるとともに、静かに故人を偲ぶ気持ちを表しているのです。