
悔いのない最期のために。エンディング活動のススメ
人は誰しもいつかは人生の幕を閉じます。その最期を迎えるにあたり、残された家族や親しい人たちが少しでも穏やかに過ごせるように、前もって準備しておく活動のことを、エンディング活動と言います。これは近年よく耳にするようになった終活という言葉とほぼ同じ意味合いで使われます。エンディング活動には様々な内容が含まれますが、大きな柱となるのが葬儀に関する希望の整理です。どのような形式の葬儀を望むのか、誰に参列してほしいのか、戒名はどうするか、お墓はどうするのかなど、自分の希望を具体的に書き記しておくことで、残された家族が迷うことなく、故人の意思を尊重した葬儀を執り行うことができます。また、形見分けする品物や処分してほしい物のリストを作成しておくことも大切です。特に近年はデジタルデータの整理も重要になってきています。パソコンやスマートフォンの中のデータ、SNSのアカウントなど、どのように扱ってほしいのかを明記しておきましょう。これらの整理は、単に残された家族の負担を軽減するだけでなく、故人の人となりや思い出をより深く伝えることにも繋がります。医療や介護に関する意思表示も、エンディング活動の重要な要素です。延命処置を望むかどうか、どのような医療や介護を受けたいのかなど、自分の考えを明確にしておくことで、万が一の際に家族が難しい判断を迫られる苦しみを減らすことができます。エンディング活動は、自分の人生を振り返り、どのように締めくくりたいかを考える良い機会でもあります。大切な人たちに感謝の気持ちを伝え、心残りのないように過ごすためにも、早いうちからエンディング活動を始めてみることをお勧めします。それは残された家族への思いやりであると同時に、自分自身の人生をより豊かにするための活動と言えるでしょう。